「楽器の音にこだわったことはありますか?」
今日、私の教室に新しくやってきた年長さんの生徒さんが、こんな言葉を口にしました。
「ヴァイオリンは大きな音がするから嫌!耳のすぐそばでボーンって!」
一瞬ドキッとしましたが、私はすぐに「この子は音に対してとても鋭い感性を持っている」と感じました。
ヴァイオリンは確かに、美しい音を出すまでに時間がかかる楽器です。
その子は、心地良い音とそうでない音を本能的に感じ取っていたのでしょう。
私は試しに、教室にある ヤマハC3 と 1905年製のNYスタインウェイ の2台のピアノを弾いてもらい、「どっちが好き?」と尋ねてみました。
すると、彼女はNYスタインウェイを弾いた瞬間、迷わずこう答えたのです。
「こっち!」
驚きました。
これほど直感的に音の違いを感じ取る子は、なかなかいません。
まるで「美しい音」をすでに知っているかのような反応でした。
美しい音を知ることの大切さ
音楽を学ぶ上で、耳を育てること はとても重要です。
ただ楽譜通りに指を動かすだけではなく、「良い音とは何か?」を感じ取る力が、演奏の質や音楽の深みを決めるのです。
例えば、同じ曲を弾いても、ピアニストによってまったく異なる印象を受けることがあります。
それは、音の響かせ方や音色の選び方が異なるからです。
音楽は単なる技術ではなく、感性が大きく影響する芸術なのです。
ピアノの個性を知ることが耳を育てる
ピアノにも、それぞれ異なる個性があります。メーカー、製造年、材質、調律の仕方、そして弾く人のタッチによって、まったく違う音色を奏でます。
以下に、ヤマハC3と1905年製NYスタインウェイの違いをまとめてみました。
ピアノの種類 | 特徴 | 音の傾向 |
---|---|---|
ヤマハC3 | クリアで均整の取れた音 | 幅広いジャンルに適応しやすい |
1905年製NYスタインウェイ | 温かみのある深い響き | 空間に溶け込むような感覚 |
この違いを感じ取れるかどうかで、演奏の仕方も変わってきます。
「どのピアノでも同じ音が出る」と思ってしまうのではなく、 「このピアノだからこそ出せる音がある」と気づくことで、より繊細な耳が育ちます。
あなたも“本物の音”を体験してみませんか?
「自分の好きな音」を探すことは、とても楽しい経験です。
ピアノだけでなく、オーケストラの音、ヴァイオリンやチェロの音、さらには鳥のさえずりや風の音まで… 私たちの周りには、たくさんの「美しい音」が溢れています。
「どんな音が好き?」 「この音はどんな色をしているように感じる?」
こんなふうに、自分の耳を意識してみると、 きっと今まで気づかなかった世界が広がるはずです。
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